実はエガミスト
2003年5月26日「スイス時計の謎」 有栖川有栖
講談社ノベルス。
エラリー・クイーンへのオマージュ<国名シリーズ>第7弾。
作者と主人公が同名という、E・クイーン方式(本当の言い方知らないので、私はこう言うしかない)で書かれている。
主人公の、「私」−有栖川有栖(純然たる本名である!)は大阪在住のミステリー作家である。
ちなみに、性別は男。34歳、チョンガー。(自らを男あまり時代の犠牲者と呼んでいる)
大学からの友人、火村英生は母校で犯罪社会学の助教授として教鞭をとる傍ら、フィールドワークとして警察の犯罪捜査に協力する「探偵」なのである。
しばしばアリスも火村の助手として(全然使えないが)捜査に参加している。
火村は犯罪者に対して容赦なく、その罪をあばいていく。
「何故?」と問われると、彼は、
「人を、殺したいと、思ったことがあるから。」
と言うだけ。
なかなか謎だらけな人物です。
作中人物に言わせるとー
「精悍で颯爽としていて、知的でクール」な男なんだそうだ。
つーか、べた褒めスギ!!(笑)
友人アリスに言わせるとー
「一見紳士風ではなく、性格は屈折している。友人は俺くらいしかいない。(中略)法律学、法医学から心理学まで造詣が深く、語学も堪能。文学、音楽、美術、映画、歴史、天体観測、オカルティズム、ケルト神話、変態性欲(←何言いたいんだアリス)、ボクシング、登山、ボトルシップ作り猫の飼い方に一家言を持つー」男だということ。(「46番目の密室」より)
何を言いたいのかよくわからないアリスの紹介だけど、火村が普通人とはやや違う、という事は解った(笑)
因みに「繊細すぎて生きにくい」らしい。(本人談)
若白髪でいつもシャツにだらしなくネクタイをぶら下げている。
女嫌い(過去に原因があるらしい!?)がよくもてる。(笑)
厳しいが生徒には結構人気があるらしい。
アリスと火村のコンビで、京都・大阪のみならず
全国各地、果ては海外でもいろんな事件に巻き込まれ(と言うか自ら足を突っ込み)解決していく、
「作家アリスシリーズ」
シリアスになり過ぎず、コメディになり過ぎず、
程よい感じの「本格もの」です。
その他に、大学生の「僕」−有栖川有栖が主人公の
「学生アリスシリーズ」もあります。
こちらの探偵役は、27歳にしていまだに大学4年(これには深い理由があるのだけど)の江神二郎。
長身で甘いマスクのロン毛のアンちゃんです。
京都の英都大学の推理小説研究会(略してミステリ研)に在籍するアリスと先輩江神が各地で(やっぱり)犯罪に巻き込まれ、それを(主に江神が。)解決していく、というストーリーです。
「学生アリス」が成長して「作家アリス」になったのか?「作家」のほうも英都大学出身だし。
いやいや、どうやらそうじゃないらしいですよ。お嬢さん。
なかなか面白い相互関係があるのです。
2シリーズとも読んでもらえれば解ると思います。(そんなに大っぴらに記述してはないけど)
私はどちらかと言うと江神二郎のほうが好きなのですが、ここ最近、というかず〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っと。
江神シリーズの新刊がでていません。
まさか作者も忘れているわけじゃあないんだろうけど。遅すぎます(泣)
カムバック!!ジロー(犬?)←違うよ!!
何だか火村の人物像を長々と書いてしまいましたが、今回の「スイス時計の謎」はアリスの、割と謎な部分だった苦い青春時代のことなど織り込まれていて面白かったです。
相変わらず火村はキレキレの冴え冴えです。(笑)
短編集で表題作のほか3作収録されています。
長くなってしまった・・・(疲)
講談社ノベルス。
エラリー・クイーンへのオマージュ<国名シリーズ>第7弾。
作者と主人公が同名という、E・クイーン方式(本当の言い方知らないので、私はこう言うしかない)で書かれている。
主人公の、「私」−有栖川有栖(純然たる本名である!)は大阪在住のミステリー作家である。
ちなみに、性別は男。34歳、チョンガー。(自らを男あまり時代の犠牲者と呼んでいる)
大学からの友人、火村英生は母校で犯罪社会学の助教授として教鞭をとる傍ら、フィールドワークとして警察の犯罪捜査に協力する「探偵」なのである。
しばしばアリスも火村の助手として(全然使えないが)捜査に参加している。
火村は犯罪者に対して容赦なく、その罪をあばいていく。
「何故?」と問われると、彼は、
「人を、殺したいと、思ったことがあるから。」
と言うだけ。
なかなか謎だらけな人物です。
作中人物に言わせるとー
「精悍で颯爽としていて、知的でクール」な男なんだそうだ。
つーか、べた褒めスギ!!(笑)
友人アリスに言わせるとー
「一見紳士風ではなく、性格は屈折している。友人は俺くらいしかいない。(中略)法律学、法医学から心理学まで造詣が深く、語学も堪能。文学、音楽、美術、映画、歴史、天体観測、オカルティズム、ケルト神話、変態性欲(←何言いたいんだアリス)、ボクシング、登山、ボトルシップ作り猫の飼い方に一家言を持つー」男だということ。(「46番目の密室」より)
何を言いたいのかよくわからないアリスの紹介だけど、火村が普通人とはやや違う、という事は解った(笑)
因みに「繊細すぎて生きにくい」らしい。(本人談)
若白髪でいつもシャツにだらしなくネクタイをぶら下げている。
女嫌い(過去に原因があるらしい!?)がよくもてる。(笑)
厳しいが生徒には結構人気があるらしい。
アリスと火村のコンビで、京都・大阪のみならず
全国各地、果ては海外でもいろんな事件に巻き込まれ(と言うか自ら足を突っ込み)解決していく、
「作家アリスシリーズ」
シリアスになり過ぎず、コメディになり過ぎず、
程よい感じの「本格もの」です。
その他に、大学生の「僕」−有栖川有栖が主人公の
「学生アリスシリーズ」もあります。
こちらの探偵役は、27歳にしていまだに大学4年(これには深い理由があるのだけど)の江神二郎。
長身で甘いマスクのロン毛のアンちゃんです。
京都の英都大学の推理小説研究会(略してミステリ研)に在籍するアリスと先輩江神が各地で(やっぱり)犯罪に巻き込まれ、それを(主に江神が。)解決していく、というストーリーです。
「学生アリス」が成長して「作家アリス」になったのか?「作家」のほうも英都大学出身だし。
いやいや、どうやらそうじゃないらしいですよ。お嬢さん。
なかなか面白い相互関係があるのです。
2シリーズとも読んでもらえれば解ると思います。(そんなに大っぴらに記述してはないけど)
私はどちらかと言うと江神二郎のほうが好きなのですが、ここ最近、というかず〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っと。
江神シリーズの新刊がでていません。
まさか作者も忘れているわけじゃあないんだろうけど。遅すぎます(泣)
カムバック!!ジロー(犬?)←違うよ!!
何だか火村の人物像を長々と書いてしまいましたが、今回の「スイス時計の謎」はアリスの、割と謎な部分だった苦い青春時代のことなど織り込まれていて面白かったです。
相変わらず火村はキレキレの冴え冴えです。(笑)
短編集で表題作のほか3作収録されています。
長くなってしまった・・・(疲)
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